宮城県多賀城市 多賀城市立第二中学校

悔しさばねに五輪出場 バレーボールの大林素子さん経験談語る

種目:バレーボール 講師:大林素子先生 開催:平成30年12月7日

バレーボールの元全日本女子選手の大林素子さんが講演し、全校生徒など約460人が耳を傾けました。颯爽と登場した大林さんに、生徒たちは拍手で歓迎。テンポのよい語り口で、自身の生い立ちや経験談を語り、生徒の心をつかみました。生徒たちからは、「バレーボールをする上で何が大切ですか?」など質問があり、「個人競技と違って、チームプレーです。私はエースなので、得点を決めるのが仕事。だから絶対決めてやろうと思っていました。負けないと最後まで信じることが大切です」と呼びかけました。

講師:大林素子先生
講師:大林素子先生

夢持ってチャレンジして!何度でも失敗できる

大林さんは、幼少のころに長身を理由にいじめられていた過去を明かしました。中学生になり、入部したバレーボール部を「しんどい」という理由で休みがちになっていましたが、1年生の新人戦に抜擢されました。ただ、大林さんはフル出場だったにも関わらず、結果は残せなかったといいます。「いじめていた人たちに、バレーボールもできないって思われたくなかった」という悔しい気持ちから、翌日から休まず部活へ。その出来事が、後に五輪出場までたどり着いた原動力になったとし、「動機は何だっていい。自分が頑張る材料があれば、その人は強いと思います」と語りかけました。

夢持ってチャレンジして!何度でも失敗できる

「みんな、まだ10代だよね?」と生徒たちに年齢を聞き、「人生100年としたら、5セットくらいできるよね」とにっこり。夢が見つかっていないという生徒に向けて、「何もしないと変わらない。いつもと違う人と話す、いつもと違う道を選ぶ。それだけで変わることがあると思うよ」とアドバイスしました。「夢をもって、チャレンジしてほしい。何度でも失敗はできるし」と、人生の先輩として生徒たちに思いを託しました。

夢持ってチャレンジして!何度でも失敗できる

生徒の輪に入り準備運動のコツから指導

実技指導には、バレーボール部の生徒など約30人が参加しました。大林さんは、準備運動から生徒の輪に入り、コツを伝授。体が温まった後、サーブやトス、アタックなど基本的な動きを熱心に指導しました。「まず、スポーツは楽しまないと!」と積極的に声をかけていました。生徒たちは、元オリンピック選手のアドバイスに真剣に耳を傾け、何度も繰り返し動きを確認。最初は緊張していた生徒たちも終盤のミニゲームでは、笑みが見られるように。大林さんの指導で、生徒たちのプレーがのびのびと変化する光景が見られました。

生徒の輪に入り準備運動のコツから指導
生徒の輪に入り準備運動のコツから指導