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- 福島県二本松市 福島県立二本松工業高等学校
潮田玲子さんとの「オグシオ」コンビで北京五輪で5位入賞し、一躍有名になった小椋久美子さんが、五輪出場までの苦労やバドミントンと出合って得た教訓などを講演しました。同校の体育館を改装した記念のタイミングに開催。全校生徒や保護者など約430人が耳を傾けました。元五輪選手の説得力ある経験談に、生徒からも積極的に質問の手が挙がりました。バドミントン部は、高校スポーツ大会の県予選が間近に控えた時期で、小椋さんから実戦に生かせるアドバイスを受けました。
小椋さんは、五輪出場が決まったことを振り返り、「うれしいというより、ホッとした。五輪でメダルを取りたいという目標があったから。やっとその場所に立てるという気持ちでした」。出場まで残り3カ月の中、メダル獲得への気持ちの大きさから焦燥感が募り、激しい練習で三度もぎっくり腰を患ったといいます。「自分の体の悲鳴にも気づかなかった。なんで、もっと自分を信じてあげられなかったのかな」と後悔を口にしました。小椋さんの悔しい気持ちが生徒たちに伝わるように、会場はじっくりと聞き入りました。
スポーツ人生の大きな転機ともなった、中学生の時に参加した全国大会に触れ、「私より強い選手が2人いたからという理由で、目標を3位にしていた」。3位入賞に喜んでいたところ、顧問の教師に怒られたことで目が覚めたといい、「高い目標を持たないと、その目標には到達できない。継続は力なりで、すぐに結果が出るものでもない。高い目標をしっかり設定すれば、意識と取り組み方が変わると思います」と熱弁しました。
実技指導では、生徒一人ひとりの動きを観察し、細かくアドバイスをしました。ミニゲームでは高速スマッシュを見せ、生徒たちを沸かせました。一流アスリートの講演・実技指導に、生徒からも熱い感想が寄せられました。3年生の男子生徒は「目標以上の結果は出ないという言葉に、すべてのスポーツに共通しているなと思った。自分が思うより高い目標を設定したい」、ほかの男子生徒からも「『相手も人間だから絶対に勝てないわけではない』というのが印象に残った。これまでスポーツの試合であきらめてしまったことを後悔した。これからの人生で役立つことを教えてもらった」など意見があり、それぞれに意識の変化が見られました。