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- 埼玉県 春日部市立谷原中学校
バルセロナ、アトランタ五輪のマラソンで、連続してメダルを獲得した有森裕子さんが「あきらめずに努力すれば夢は叶う」をテーマに講演し、陸上部員への実技指導も行いました。
第1部の講演には全校生徒、教職員、来賓、保護者約250名、第2部の実技指導には隣接校の中野中学校陸上部員も加わって生徒約50名、両校教職員と保護者40数名が参加。有森さんのあきらめない不屈の精神と努力を積み重ねた体験談に感動のひと時を過ごしました。
有森さんは生まれつき股関節の状態が良くなくて、何をやってもうまくいかず「自分の自信を持てるものを探していた」と、中学時代の体験談を話しました。バスケットボール部に入っていたが芽が出ず、何か自分の自信の持てるものはないかと悩んでいた中学1年の時、運動会で誰も嫌がってやりたがらない800メートル走に挑戦したら1位になりました。友達から「まぐれだ」と言われ悔しくてその後も2年、3年と優勝して見返し、これが大きな自信となりました。
高校に入って陸上部に入部しようとしたら「素人はいらない」と入部さえ許されない厳しさ。「とにかく走りたい」とあきらめずに訴え続け、名門高校や小出監督率いる実業団の門をたたき、ついには五輪のメダルにつなげた経験から「必死に頑張る姿は必ず誰かが見ている」と、生徒たちに励ましの言葉を伝えました。教職員からも「生徒たちの現在の気持ちに寄り添った話題で、多くの生徒が共感を持って聴いていた」との感想が寄せられました。
第2部の実技指導でも、有森さんは身ぶり・手ぶりで熱血指導を続けました。具体的な基礎指導では、呼吸の仕方、あご・腕・脚など体の各部分の使い方を細かいところまでアドバイス。指導を受けたある生徒は「足のつま先やふくらはぎ、すねのまわりの力の入れ方を意識することで体のブレをなくし走り方をうまくすることを知りました」と意識する大切さを学んだと語っていました。有森さんからも「意識するだけで変われる。変化できる自分を楽しんで」と貴重な言葉で勇気づけました。