サッカー元日本代表の福田正博さんを迎えて、講演と実技指導のスポーツ教室が行われ、講演はスポーツコース、アスリートコース、サッカー部員などの生徒220名、教員・保護者30名に、実技指導はサッカー部員男女110名、スタッフ5名を対象に行われました。サッカー部は1ヵ月後に全国高校サッカー選手権を控えており、この日の福田さんの話と指導は部員たちのモチベーションを大いに高めるものとなりました。

福田正博さんは第1部の講演で、高校時代、どうしたらうまくなれるかなどずっとサッカーのことばかり考えていたことを話しました。練習をしていない時もサッカーのことが頭から離れなかったといい、高校時代はサッカー以外に思い出があまりないとも話しました。それだけサッカーに強く情熱を注いでいたことがわかり、この徹底ぶりに生徒達はまず圧倒されました。それでも全国高校サッカー選手権には出場できなかったということで、選手権出場がいかに難関であるかもよくわかります。

講演を聞いた生徒の一人は「自分の夢のためにそのことだけ考えることはすごいと思いました。僕も自分のやりたいことを全力でやりたい」と感想を話しました。また、「失敗してもミスを恐れず挑戦してすぐ切り替えることの大切さを学んだ」「自分がダメな時でも、今の自分にできることを精いっぱいやることを学んだ」など、福田さんの現役時代の経験談を交えた講演は、生徒たちにたくさんの学びと励ましを贈るものとなりました。

第2部の実技指導は、グラウンドへ出てサッカー部員対象に行われました。Ｊリーグ浦和時代には日本人初の得点王を獲得した福田さん。シュート練習では自ら手本を見せて、蹴るときの踏み込み方や体の開き方などの技術を細かく伝えました。部長でＦＷの3年生部員は「点を取るために必要なことを教わった。試合で生かし、全国優勝を果たしたい」と元気いっぱいに話してくれました。