湘南学園の生徒を対象に、北澤豪さんの講演と実技指導でサッカーの楽しさを体験するスポーツ教室が開かれました。講演には生徒約200名に教職員と一部保護者も加わり、実技は小・中学校のサッカークラブ員約40名がグラウンドで実技指導を受けました。この日の貴重な体験は、小学生にもわかる北澤さんのわかりやすいトークで子どもたちだけでなく大人の胸にも響くものとなりました。

日本を代表する名アスリートが講師を務め、一流の技術と経験を伝えてスポーツの楽しさを共に学ぶ「ＶＩＣＴＯＲＹスポーツ教室」。特にサッカーの北澤さんは、河本校長が一度会って以来、「学校に呼びたい」と思い、小学生や中・高のサッカー部員の顔を思い浮かべて実現した講師でした。

講演は、野球少年だった北澤さんが小学1年生の夏にサッカーを始めたいきさつや、その後のサッカーとの生活など自分の子供時代の体験をわかりやすく話してくれました。なかでも「自分がどういう人間かを知り、強さも弱さも知って力を発揮できる、自分なりの頑張り方を見つけ覚えるのが大切」と伝えました。自分の夢を実現するためには、まず自分をよく知ることから始めよう、という北澤さんのアドバイスに、子どもたちもうなずいていました。

実技指導を受けた子どもたちは「今もすごく上手だと思った」と反応はストレートです。それだけに北澤さんの指導には説得力があり、子ども達の感想は「無駄なことがなく、意味があることしかやっていない。しっかり聞かなきゃと思っていつも以上に集中した」「厳しそうに見えたけど優しかった」など、思いはそれぞれですが、やはり元日本代表の言葉は子どもの心に届いているようでした。

最後に北澤さんから「勉強も大事、サッカーも勉強も頑張るんだぞ、いいか」と真剣な顔で伝えられました。「はい」と気持ちのよい返事をしていた子どもたちの姿がとても印象的でした。「子ども時代のこの多感な時期に、日本のサッカー界をリードし世界で活躍した北澤さんの話を聞けたことで、何かが動き出すような気がしています」と先生方の表情にも充実感があふれていました。