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- 2017年度開催報告
- 福岡県 久留米市立南筑高等学校
柔道の五輪メダリストと直接触れ合い指導を受けるという貴重なスポーツ教室が、久留米市の南筑高校で開催され、第1部の講演会に生徒約800人、第2部の実技指導には柔道部員など約80~100人が参加しました。講師は2010年東京で行われた世界選手権で78キロ超級と無差別級のエースとして一時代を築いた女子柔道のトップアスリート杉本さん。
杉本さんは、ロンドン五輪の時は靭帯断裂、世界選手権の時もケガで全身テーピングだらけで臨んだことを紹介しました。今まで5回もの手術を経た体でここまでの成績を残せたのは「周囲の人の支えがあったから。応援してくれる人のために頑張れた。いくら個人競技でも自分一人の力では何もできない。一つひとつのケガに意味がある」と語る実感のこもった言葉に、生徒たちは強くひきつけられました。
また試合と切り離せないメンタルな問題「緊張」については、杉本さんは「緊張はしていい」と言い切ります。「試合の前には緊張するのが自然で、その緊張を受け入れることが大切だ。自分は緊張している時が調子がいい。緊張を受け入れるといつも以上の力が発揮でき120%の力が出せる」という話は、日ごろ「緊張しないようにするにはどうしたらいいか?」と悩んでいる多くに生徒たちにとって、説得力のあるアドバイスでした。
そして、「失敗はしていい。失敗は挑戦から生まれるので高校生の今こそたくさん失敗をして反省し、次に生かして成長してほしい」と生徒たちに励ましの言葉を贈りました。
第2部の実技指導は、柔道場に場所を変え、スポーツキャリアの1・2年生と、3年生の柔道部員が体幹トレーニングの指導を受けました。続いて柔道部員に払い腰と組み手の実技指導が行われ、五輪メダリストの生技の迫力に生徒たちは圧倒されました。
4月に全日本選抜体重別選手権の女子78キロ超級を制し、ブダペストへの出場権を手にした2年の素根輝(そねあきら)さんは、相手の崩し方の指導など直接アドバイスを受け「同じ階級で世界を制した杉本さんは実際に見ると技の切れがすごかった。目標にしたいです」と話してくれました。