株式会社トンボは日本記念日協会へ登録している11月29日の「いい服の日」を記念して、「生徒の皆さんに斬新な想像力を発揮していただく機会を」という趣旨のもと、学校制服や体育着のデザイン・アイデアを募集するコンクールを開催しています。
今回は過去2回の受賞に輝いたみんなの先輩、関 日那(せき ひな)さんにインタビュー!
作品を応募するに至った経緯や、作品を描いた時の気持ち、これから作品を描こうと思ったり応募を悩んでいる人へのアドバイスなどを聞いてきました!
コンクールに出会ったきっかけとは
<プロフィール>
関 日那(せき ひな)
2018年、中学2年生の時にトンボ1129デザインコンクールの特別学校体育着プリントデザインコンクール 部活動の部で最優秀賞を受賞。その後高校2年生で応募した第11回コンクールでは体育着のデザインを描くプリント部門で優秀賞を受賞。コンクールでの受賞をきっかけにデザイン専門学校へ進学し、現在はユニフォーム業界に従事。
ーー関さん初めまして!まずは自己紹介をお願いします。
こんにちは、関 日那です。
私は、中学・高校の部活や学校の選択授業も絵に関するものを選ぶくらい、昔からとにかくイラストを描いたりデザインしたりすることが大好きです。
その後イラストやデザインをもっと学ぶため、専門学校に進学して、キャラクターデザインなども学びました。
今日は緊張していますが、よろしくお願いします。
ーーどんな学生だったのでしょうか?
中学は美術部、高校は珍しいと思うのですが“マンガアニメ部”に入っていました。
20名くらいが所属していて私は部長をしていたのですが、厳しい部活ではなかったのでみんなでお互いの作品を褒めあったり、文化祭ではカラーイラストの展示や自作の4ページマンガを印刷して配ったりと、充実した学校生活を過ごしていました。
ーー コンクールに初めて応募されたのは中学生とのことですが、知ったきっかけは?
中学生の時に所属していた美術部はコンクールに全く参加していなかったんです。
当時の顧問の先生と話をする中で、「じゃあ試しにみんなでコンクールに作品を出してみようか!」となって。
その時に先生が持ってきてくれたコンクールがトンボ1129デザインコンクール※ でした。
ーー その時に応募した作品がなんと部活動の部門「最優秀賞」!
はい、部活動の部門で最優秀賞をいただきました。
それまで賞を取ったことがなく、本当にびっくりして、顧問の先生から聞かされた時は思わず叫んでしまったのを覚えています(笑)
最初は実感が湧かなかったのですが、発表サイトで応募者数の多さや他の受賞者作品をみてじわじわと感動しました。
2018年度は特別企画ということもあり東京で行われた表彰式にも参加でき、自分がデザインしたものが実際のウエアになって着用されているのを見ることができたのはとても良い経験になっています。
クラスメートのみんなには、修学旅行でちょうど2ヶ月前に東京を訪れた直後だったのでかなり羨ましがられつつ・・・みんなとても喜んでくれました。
ーー その後高校でもプリント部門「優秀賞」を受賞されましたね。
そうですね。
高校2年の時、第11回コンクールの体育着ウエアを描くプリント部門で優秀賞をいただきました。
その時は部活ではなく、美術の選択授業の一貫で取り組んだのですが、中学生の時に受賞経験があることを先生は知らなかったようで、自分から「実は・・・」と。
驚いていましたね(笑)
選んだ授業の題材にまさか受賞者がいるとは思わなかったようです。
美術の選択授業を受ける生徒は多くはなかったので、授業の題材として少人数の選択授業でも取り組みやすいトンボ1129デザインコンクールは先生としてもちょうど良かったんだと思います。
その後、毎年校内の応募数が増え「学校賞※」を受賞したと聞きました。
私の在学中の経験がその後学校のコンクールへの取り組みに前向きな影響を与えられたかと思うと光栄です。
当時の作品を振り返って
ーー 過去2回の受賞作品を振り返っていかがですか?
中学生の時の作品は、当時テニスを題材にしたマンガにハマっていて、「こんなスポーツウエアを着たキャラクターがいたらなぁ」と想像しながら描きました。
ズボンをテニスラケットのグリップに見立て、上着の方はテニスボールやラケットのストリングをイメージしています。
描いていくうちに思いついたことをどんどん入れていったという記憶があります。
今見ると少し恥ずかしい気持ちにもなりますが、当時好きだったものからモチーフを探して描いたというアイデアとしては良いなと感じますね。
高校生の時の作品は、水泳部のウエアをデザインしたのですが、実は学校の部活に水泳部がなくて、プール自体もなかったんです。
「もし水泳部があったらどんなウエアになるのかな」という想像で描きました。
海や水面をイメージし、グラデーションや三角形を使って「いかにも涼しそう」なものにしています。
これは画材に色鉛筆を選んだところや色使いも含めて今でもよかったなと思うポイントです。
こだわったところとしては、実際にあるようなデザインより、視線が集まるような奇抜なものを描きたかったんです。
結果的に審査員の方の目にとまり、評価につながったのかなとも思います。
ただ、今ならもう少しデザインの引き算をしてみてもいいかなとも思ったり。
これから応募を考えている学生へ
ーー 何を描いたらいいのか分からなかったり、絵を描くことが苦手な方もいると思うのですが、アドバイスはありますか?
とにかく、描きたいものを決めてそこから何を連想するかが大事だと思います。
私の場合は「読んでいたマンガ」や、「学校に無かった部活」が始まりでした。
その連想したものが図形や線に当てはめられると思うので、応募用紙の型枠を参考に、「これだったらこの図形だなー」とか、「ここに線入れたらかっこいいかな?」とか、まずはなんとなくでも手を動かしてみることから初めてみるのはどうでしょうか?
単純に好きなものから派生してあてはめてみたら、意外と面白いデザインが見つかるかもしれないので、何が描きたいかを明確にしてチャレンジしてほしいです。
ーー 先輩として応援メッセージをお願いします!
学生の今しかないアイデアを大切にしてください。
デザインやイラストが好きなら、描きたいものをまずはとにかく詰め込んで、悔いがないくらい書き込んで。
突き詰めて細かいところにもこだわる尖ったデザインは、見る人も気づいてくれるので、そこが高い評価につながったり描いていく楽しさにもなります。
私は今でも自分が描いた当時の作品は誰にも負けてないと信じています。
ぜひそんな作品が増えてほしいと思うし、母校の後輩が受賞されるところもみてみたいですね!
今年の応募作品の発表も楽しみにしています!
おわりに
自分の描きたいと思ったものを信じてアイデアを広げ、2度の受賞に輝いた関さん。
自分のように描くことが好きならとことん突き詰めてほしいという熱い思いを教えてくれました。
絵を描くことが苦手でも関さんのアドバイスを参考に、ぜひ好きなものをモチーフにしたり、図形や線に置き換えたりしてみて、自分だけの作品を描いてみませんか?