ユニフォーム ぽけっと
 
 
 
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● 第一話
  ジャケットの袖ボタンはなぜあるか
● 第二話
  ラペルのフラワーホールについて

● 第三話
  セーラー服の歴史

● 第四話
  学ランの由来
詰襟の第2ボタン
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● 第五話
  3ボタン段返りディテールについて
1
● 第六話
  セーラー服に関するQ&A
1
● 第七話
  ブルマーの現状と来歴
1
● 第八話
  レディスジャケットの内ポケットについて
 
第一話 ジャケットの袖ボタンはなぜあるのか
 

■ジャケットの袖ボタンはなぜあるか

袖は通常、腕の形状に合わせ先細になっている。
理由は、同じ太さの袖だと、手の近くは余裕がありすぎ、邪魔になったり汚れやすい、腕を上げた際、袖がずり落ちることを防ぐ、また、冬場、袖口が太いと風が吹き込み寒い、エレガントに見えない、などが理由である。

先細の技術上の問題は、腕の先にある手が腕より大きいため、腕にぴったりの形状でテーパーをかけると、手が通らないことである。そのため、袖のもっとも細い部分を開閉可能にするテクニックが必要となり、ボタンやベルト、ひも、こはぜ状のもの(足袋のうしろにある留め具、古い書物や巻物を留める細工にも見られる)などが登場することになり、ジャケットの場合、利便性の高いボタンが一般的になった。

現在の袖ボタンは、その名残りで、実際には開閉できないが、ボタンホールかがりをした上にボタンを取り付けたもの、あるいは簡略化してボタンのみ縫い付けた飾りボタンが大半となっている。



■ボタンの数


ティラードジャケットの袖ボタン数は、そのような出自から、ひとつから5個程度が一般的であるが、ボタンそのものをデザインアクセントにしたものの中には、前腕全体にわたりきらびやかに飾り付けたものさえある。

ボタン数については、一般的な概念から、開閉に必要で、ボタン間が割れない(開かない)数として2個または3個が多いようだが、特に約束事があるわけではない。

また、英国の学校制服は、通常袖ボタンがついていないが、これは、授業中ボタンが机に触れて音を立てないよう、また、ノートをめくり上げないよう突起物をなくす、さらには勉学途上の半人前であることから、一人前の大人の服とハンディをつけるため、今では敢えてつける必然性のない袖ボタンをつけずに(簡略仕立て)であることを、示していると言われている。



余談・・・袖にボタンをつけたのはナポレオン?


自分の軍隊が厳寒の山中を越える際、鼻水を袖で拭いててかてかとなり、パレードをみすぼらしくするため、ボタンをつけて拭けないようにしたと、面白おかしく言われているが、真偽のほどは定かではない。ただ、侵略する国に対して、自軍を雄々しく華麗に演出し、戦意喪失を狙うのは、戦さの常であるため、兵隊をみすぼらしく見せない配慮をしたとしてもおかしくない話ではある。




 
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