東京都世田谷区 日本女子体育大学附属二階堂高等学校

バドミントンで五輪出場の小椋久美子さん 人生の転機振り返る

種目:バドミントン 講師:小椋久美子先生 開催:平成30年5月7日

新体操やダンスなどスポーツが盛んな同校では、全校生徒約400人が参加。北京五輪で5位に入賞し、バドミントンの人気向上にも一役買った小椋久美子さんが講師を務めました。現在、子どもたちへスポーツの楽しさを伝える活動を行う小椋さんは、スポーツ人生から得た大切なこと、大勝負で実力を発揮するためのヒントなどを伝授しました。

講師:小椋久美子先生

根拠のない自信大切 自分落ち着かせるルーティーンを

三重県出身の小椋さんは、推薦で大阪府の四天王寺高校へ進学。高校入学が決まった当時、親元を離れることに抵抗はなかったものの、「練習に耐えられるか不安でした。高校時代は毎日、バドミントンのことばかり考えていました」と振り返りました。中学生までの“ただ楽しむ”スポーツではなく、高校では「優勝」のみを意識するよう叩き込まれたことで、「自然と勝つことを考えるように変わりましたね。環境が変わったおかげでステップアップできました」。

根拠のない自信大切 自分落ち着かせるルーティーンを

また、自身のスポーツ生活の中でも印象深い、北京五輪出場までの4年間を振り返り「アテネ五輪へ出場できなかった時、けがをしている先輩たちの頑張る姿を見て、自分たちの甘さを思い知りました。もっと本気を出さないとと思って、4年間は死ぬ思いで走り抜けました。人として成長できた時間だと思います」と笑顔を見せました。

根拠のない自信大切 自分落ち着かせるルーティーンを

スポーツマンとしてはもちろん、人生の要所での心得として「根拠のない自信は大切」と断言。バドミントンの強豪国である中国の選手に対し、「同じ人間なら勝てないわけがない」と強い思いを持ち続けていたことを明かしました。「オーラに出ると思うんです。自信がないと、相手と戦う時点でひるんでしまうので。試合が始まる前から、負けているのと変わらないと思います」と生徒一人ひとりに熱く語りかけました。

根拠のない自信大切 自分落ち着かせるルーティーンを

締めくくりに、試験や試合など大事な局面で実力を発揮する秘訣として、ルーティーンワークの大切さも説きました。自身も大一番の前に音楽を聴いて自分を鼓舞しており、「精神的に自分を落ち着かせるのは大事。みなさんも自分に合ったルーティーンを作り出してほしい」とアドバイスしました。

根拠のない自信大切 自分落ち着かせるルーティーンを

一緒にミニゲーム 試合で生かせるノウハウ伝授

実技指導では、バドミントン部約20人が参加。初々しい新入部員も緊張の面持ちで挑みました。小椋さんは、身振り手振りでダブルスゲームのフォーメーションなどを指導しました。スマッシュを打たれた時の対応など、試合で生かせるノウハウを丁寧に伝授。ミニゲームにも参加し、試合の中で細かなアドバイスをしました。生徒たちは、一流アスリートの教えを聞き逃さないよう集中し、目を輝かせてシャトルを追いかけていました。

一緒にミニゲーム 試合で生かせるノウハウ伝授
一緒にミニゲーム 試合で生かせるノウハウ伝授