三重県四日市市海星中学・高等学校

数々の記録を持つ現役のテニスプレイヤーが講演と実技指導

種目:テニス 講師:鈴木貴男先生 開催:平成28年6月23日

中・高一貫の男子校でテニスの強豪校、海星中学・高等学校へやって来たのは札幌出身の鈴木貴男さん。小学校1年生からテニスを始め、中学校の3年間はほとんどの全国大会で優勝し、高校は東京の堀越学園に進みインターハイ3冠など高校生タイトルを総ナメにした。卒業と同時にプロに転じ、1995年には全日本室内選手権などで優勝。1996年のアトランタ五輪にも出場し、錦織圭選手が現れるまでの日本男子テニスを支えた。40歳になる現在も現役のプロテニスプレイヤーとしてパワフルに活動を続けている。

講師:鈴木貴男先生

わかりやすくテンポのいいトークを生徒達が聞き入った

講演会は「すごい人が来てくれるのに・・・と、下村校長先生がとても残念がっていました」と所用でどうしても出席できなかった校長先生の代理を務めた細田教頭先生の挨拶からスタートした。
「鈴木さんが高校1年生の時だったと思います。下村校長先生は当校のテニス部の顧問でした。宮崎インターハイで鈴木さんがチャンピオンに。その後の活躍ぶりを合わせて私たちからするととても印象の深い選手です。その人が今、ここにいる。皆さんと同じ年代の時、日本一となり、今も現役で活躍されている人の話をぜひ楽しみ、そして自分のものしていただけるよう期待しています」と教頭先生。
そして司会者の質問に答えるトークショースタイルで鈴木さんの講演会が始まった。「小学校1年生からテニスを始めた。そして中学を卒業したらプロになりたかった。テニスは引き分けがないのが一番の魅力だと思う。勝つか負けるかしかなく、もちろん負けることのほうが多い。しかし何故負けたのか、負けたことをちゃんと受け入れて、練習に活かす。それが大切だと思う」
「テニスには年齢制限がない。また、ジュニアでよかったからと言ってプロでOKとは限らない。世界はジュニア時代のことなど全く認めていない。全くのゼロからで苦労した。でも、やめたいと思ったことは全くない」
「2001年のジャパンオープンで錦織選手のコーチとしても有名なマイケル・チャン(アメリカ)を破ってベスト8に入った。2006年のジャパンオープンでは準々決勝でロジャー・フェデラーに惜敗した。けど、引退しなかった。勝ったら〝やりきったという気持ちになって″もっと早く引退していたかもしれない。」など、など。
自分自身を振り返ってテンポのいいトークで生徒たちに語りかけた。
先生からも「トークショー形式」は好評だった。テニスになじみのない生徒たちにもわかりやすかったと感想が寄せられた。

わかりやすくテンポのいいトークを生徒達が聞き入った

現役・プロと1対1のストロークに部員は大感激!

講演会の後、屋外のコートで中学生17名、高校生14名の部員相手に実技指導が行われた。
鈴木さんは声を出すことの大切さを伝えるとともに「ボールと遊べなきゃダメ」「ラケットの真ん中にボールを当てるように」などと語り掛けながら部員たちにわかりやすく指導を行った。

参加した生徒からは「基礎練習は大切だと、改めて感じた。サーブの方法やグリップの持ち方などすごく参考になった」また、「鈴木さんと1対1のストローク。実際に打ってみたら全部のボールが食い込んできた。スライスもほんとに凄かった!」と感動の声が寄せられた。

現役・プロと1対1のストロークに部員は大感激!
現役・プロと1対1のストロークに部員は大感激!

サイン入りのポストカード

そして最後には部員一人一人に記念として鈴木さんのサイン入りのポストカードが配られて、あっという間に、約2時間の実技指導が終了した。